諏訪ジャーニー(小口正史)

「諏訪の可能性を実現する」をテーマに2017年5月から諏訪地域で活動中。宿泊、観光、飲食、サイクルツーリズム、婚活、開業支援、取材・記事作成などをしています。

好きな人

 

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諏訪地域の茅野市の地域おこし協力隊のレミさん。

 

私が好きな人の1人。

 

誰かが企画したイベントとか、講演会とか、それを自分の知り合いの中で興味ありそうな人に伝える達人。

 

これ本当にすごい。

 

まずやろうという人が少ないし、やろうと思っても中々できることじゃない。

労力かかるし、アンテナ、スピード、ネットワーク、利害を考えないフラットな思考。全て必要。

 

私も色々企画を教えてもらって、行ったら必ず勉強になるし、私の企画にも沢山の人を呼んできてくれて、みんなで楽しんで帰っていく。

 

恐ろしい。

 

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先日開催した諏訪八蔵の利き酒イベントにて。

一番右の方がレミさん。会話を回す回す。

大盛り上がり。

 

 

私が考える地域おこし協力隊の役割は

・火付け役

・その火に木をくべて空気を送る役

・火と火を合わせて大きな火をつくる役

 

そのまんま体現している人。

 

昔、人事コンサルをしていた身としては、彼女のモチベーションが何なのかとても気になる…

 

 

 

 

イベント②価値って何?

前に書いた、下諏訪パブリックハウス。

今回の利き酒イベントの価値が高いことがわかったエピソードがある。

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8種類+利き酒1種類の提供が終わったあと、少しお酒が余ったので、  
「追加で注文したい人は1杯200円で販売しますよー!」と言ったら

「えー!高いー!!」と参加者のみんなから総スカン

待て待てみんな、2,000円で8種類9杯のお酒を飲んでいるのだよ?

1杯あたり200円を超えているのだよ?

そう、イベント参加において、みんなはお酒を何杯飲んでいくらという金勘定ではなく、そのイベントが楽しそうかどうかで参加を判断し、結果楽しいかどうかで価値を判断しているのだ。

当たり前と思うかもしれないけど、この発見は大きな気づき。

同じ費用で価値を上げれば上げるほど、参加者は満足し、値段を上げられれば、寄付額が増える。

高付加価値、高単価のイベントをするには、コストを上げる(例えば高級な酒を揃える)ことだと思ってたけど、それは違った。

参加者が何に期待し、何を価値として捉えるか、それを突き詰めなければいけない。

そうしないと、1杯200円の日本酒は高く感じる。

なので、追加の注文は1杯100円にしました。

イベント①共通目的をつくる

お酒を飲んで、おつまみ食べて、ワイワイしてたら、若者の起業支援になるという「下諏訪パブリックハウス」

 

第三弾で「諏訪八蔵の利き酒イベント」を開催。

 

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毎度の事だけどかなり準備をして、始まるまで本当にドキドキで、前回は全く楽しめなかった。

でも利益目的ではないので、主催者が楽しめないと続かないし、参加者にもそれが伝わってしまう。

 

なので始まってからはちょー適当にやって自分も楽しんでやった。

 

結果、想像以上にとても盛り上がった。

 

盛り上がりの要因は、私が楽しんだことではなく、共通目的を作ったことだと思う。

 

今回の利き酒は、8種類のお酒を飲んだ後、クローズでそのうちの1種類を出して、8種類のうちどれかを当てるもの。

参加費は2,000円で、8種類のお酒が飲める。

 

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それをチーム戦にしてみた。

 

チーム戦にすることで「みんなでお酒を当てる」という共通目的をつくったのだ。

 

初めて会った人同士がチームになるのだけれど、それってちょっとしんどかったりする。

 

でもそれはお酒がオープンな関係を築いてくれる。

 

そして、正解発表のとき大きな歓声とため息で盛り上がる。

 

終わっても話し続けたり、連絡先交換したり、名刺渡したり、中々解散してくれない。

とても嬉しい。

 

よく、集団と組織の違い、組織の三要素といわれるのは

・コミュニケーション

・貢献意欲

・そして、共通目的

 

そう、この場は利き酒をする集団ではなく、(一時的にだけど)組織になったのである。

 

この3点を意識することが、より良い企画に繋がると痛感した。

 

地元を好きにさせる大作戦

「どうしたら地元に若者が増えるのか。」

課題としている自治体は多いのではないか。

 

めちゃくちゃ面白い同窓会をすることを提案します。

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さきに言うけどかなり文が長くなった。

 

短期的に若者が増えるには

・地域外出身の人が移住するか

・地域内出身の人がUターンするか

しかない。

 

どっちのほうが可能性高いかって、

Uターンでしょ。

 

都会でランダムにセレクトした東京出身のAさんと

都会でランダムにセレクトした地元出身のBさん

どっちが地元に来る可能性高いかって、

一目瞭然。

 

ということで、Uターン推進に力をいれよう。

 

まず、Uターンしない理由

1.地元に魅力を感じない(諦め型)

2.地元外にやりたいことがある(夢追い型)

3.地域外にいなきゃいけやい(仕方ない型)

→結婚や仕事の事情や諸々

4.その他

 

2.3.は少し時間がかかるし、本人のためにほっといてあげよう。

1.諦め型は消去法で他の土地を選んでいることが多く、地元に戻りたいと思ったら、帰る可能性が高い。

 

じゃあなぜ地元に魅力を感じないのか。

a.地元を知らない 

b.知った上で魅力を感じない

 

いましたよターゲット!

諦め型で、まだ地元をよく知らない人。

 

多くは、高校生までの狭いコミュニティで育ってから外に出るので、地元のこと知らないのに、イメージが先行して魅力を感じていない。

あるいは、地域外にいるときに起こった地元の変化を知らない。

 

(とはいえ郷土愛が強いのが長野県民)

 

帰省しても行くところはいつも一緒。

そしたら地元を知る機会もなく、

変化にも気付きようがない。

 

なので、とにかく知ってもらうために、一回呼ぼう。

 

そう、だから同窓会を開こう。

 

同窓会の企画を地元を知る機会にしちゃえばいい。

 

ということで、下諏訪町で同窓会を開催した。

(まずは自分の同級生から)

 

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みんなには「下諏訪南小・下中同窓会」とか言って、

 

実は『友達の繋がりを再確認しつつ、下諏訪のおしゃれな店を巡って、「うわー、下諏訪にもこんなおしゃれな店があっんだー」と、新たな発見をしてもらい、さらに観光客と交流する機会を創ることで、「下諏訪ってもしかして面白いんじゃね?」と地元の魅力を発見させちゃう同窓会!』

 

1件目は先ほどからの写真の「エリックスキッチン」

 

移住したカナダ人のエリック夫妻がオーナーのおしゃれカフェ。

 

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おしゃれな美味しい料理と共に、思い出を語り合う。

 

2件目は「カフェ タック」

信州そば粉のガレットがめちゃうまいカジュアルフレンチ

 

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アルコールを入れつつ、みんなの気持ちを聞くタイム

 

3件目は「マスヤゲストハウス」のバー

3年前にオープンした大人気のゲストハウス

 

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 観光客もたくさんいるため自然に話が進みます。

 

この時点でお役御免。私はさきに寝てしまいました。

 

まずは参加者が楽しい時間を過ごすこと、

そして少しでも多く新しい発見をしてもらうこと。

 

「下諏訪に帰ろうかなぁ」

「おしゃれな店ができてて嬉しい!帰ってきたらよまた行こう!」

「マスヤって楽しいね」

 

など、いい感じでした。

 

何度もシミュレーションして、準備に時間かけて、過去の記憶を遡って面白い話を用意して、みんなが話す場をつくって…

大変です。

 

それがいつ繋がるかはわからないし、

結果は出てない。

 

でも確かな手応えがある。

 

また夏に企画予定。

 

そして、大学生の就活生向け同窓会も密かに企画中。

 

地域の企画をアップデート②

御神渡りクイズの申し込みウェブサイト

ついにできました。

 

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スマホのトップ画面はこん感じ。

 

http://suwalake.com

(御神渡りプレゼントクイズ)

 

御神渡り発生したら意味がなくなってしまう

タイトなスケジュールの中、対応してくれた

ヤツガタケシゴトニンのクリエイターの皆さんに感謝。

 

http://8sigotonin.com

(ヤツガタケシゴトニン)

 

ジャッジじゃなくて、「どうやったら実現できるか」、

手段じゃなくて目的を見て仕事ができるプロ集団。

 

一息ついている暇はない。

 

ここからちゃんと広めるフェーズが始まる。

 

イムリミットは2月10日くらいまでだろう。

 

 

一流店から学ぶサービスの本質

銀座NAGANOでフードイベントをするための下見と打ち合わせで東京出張中。

フードイベントのシェフのおすすめで、シャネルが手がけるフレンチレストラン「ベージュ アラン・デュカス」へ。

目的は一流を知ること。

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味はともかく、そこでサービスの本質を見た。(気がする)

 

接客はフランス人と日本人が4名ずつくらい。

 

特に全体を仕切っているフランス人の方に感動。

 

普通、スタッフは席を回って、食べ終わりのタイミングや飲み物の減り具合なんかを確認するんだけど、その視線が気になったりするもの。

 

そのフランス人スタッフの方は視線が全く気にならない。

 

見られているのはわかるんだけど、全然嫌な感じがしない。

 

なぜ?

 

とても愛嬌があって、まるで「お困りの方はいませんか?」とでも言っているかのように、腕をフリフリ、キョロキョロしながら歩き回っている。

 

ドリンクが減っていないか、料理が食べ終わっていないかを確認している
というより
お客さんが困っていないかを、ついつい気になって、心配している感じ。笑顔で。

お客さんのことを本気で愛している様子が伝わる。

 

それを演じていているとしても、受け取る方がどう感じるかということ。

 

時折出てくるニコニコ笑顔でのフランス語のコメントも惹きつける。

 

お客さんと接していないときに1人でオーバーリアクションしている姿も、なんだか楽しそうに働いている様子が伝わってくる。

 

彼がいるだけでなんだかリラックスできる。

 

結局のところ、サービスの本質は、当たり前みたいだけど、本気でお客さんに喜んでもらいたいという気持ちなんだろう。

 

うんちく語って満足してそうな人もいるし、偉そうに見える人もいる。

 

「◯◯そうに見える」ってことは、スタッフ本人がそう思っていなくても、そう思われた時点でそういうことになってしまう。

 

本気でお客さんを好きになれる仕事をしたいし、今の仕事をそう変えていきたいと思った。

 

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そしてお腹はもう少し引っ込めないといけない。

 

誰もやっていないことに挑戦

昨年から「下諏訪パブリックハウス」という企画をしている。

 

お酒と料理を注文して、諏訪で活動する若者を誰か選ぶと、お酒と料理の利益がその若者に寄付されるという仕組み。

 

発祥はアメリカのオレゴン州ポートランドにある「オレゴンパブリックハウス」

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ビールの消費量とNPOの数が全米一の地域。

お客さんはビールを楽しんで、自分の選んだNPOに寄付できる。

 

ビジネスとチャリティの中間というか、チャリティをビジネスに昇華させた試み。

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日本でやっている人、まだいないんじゃないかな。

 

アメリカではバーとして運営しているけど、いきなりバーはオープンできないので、まずはイベントで。

 

諏訪地域は日本酒が多いので、日本酒で。

 

若者のやる気を後押ししたいので、若者に。

 

アメリカを参考に、下諏訪でやれるように組み替えてみた。

 

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開催店舗の利益が確保できなかったり、自分がボランティアになってしまっていたり、色々問題はあるけど、参加者はみんな楽しんでくださっているので、とりあえず課題を解消しながら続けるつもりです。

 

次は諏訪八蔵の利き酒イベントやってみます。
岡谷市:神渡、高天
諏訪市:真澄、舞姫、麗人、本金、横笛
茅野市:ダイヤ菊

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